東京慈恵会医科大学附属病院 脳神経外科Department of Neurosurgery Jikei University School of Medicine

〒105-8471
東京都港区西新橋3-19-18
TEL:03-3433-1111
FAX:03-3459-6412
nougeka@jikei.ac.jp

研修医募集

東京慈恵会医科大学脳神経外科は、開設以来先取の気風を持った人材に恵まれ米国を始め
カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど世界各国で活躍する人材を育てて参りました。
2003年に最新のイメージング技術を擁するハイブリッド手術室を世界に先駆け開発し、
治療をおこなっております。世界有数の症例数と治療実績があり評価を得ております。

病を抱えている患者さんの不安を少しでも和らげ、
そして最良の治療を提供することが我々のミッションです。

はじめに

慈恵医大は東京タワーを目の前に望む都心に位置する1881年開設の歴史ある私立医科大学です。脳神経外科は1968年に開設され診療部門として脳血管内治療部や小児脳神経外科診療部など特色のあるsub specialty部門があります。年間の手術件数は本院だけで600例を超え、付属葛飾医療センター、第三病院、柏病院を合わせると1200件以上の症例数が経験可能です。患者さんは東京関東だけでなく、国内各地域から紹介されてまいります。

手術適応は厳格にカンファレンスで検討し、例えば本院で年間約500例と世界トップレベルの紹介患者数のある未破裂脳動脈瘤に関しては70%近くの患者様が経過観察を選択し、本当に手術が必要と判断した症例を厳選して治療にあたっています。



脳神経外科医としてのキャリアアップは各自の希望を重視

当科は国内の脳神経外科としてほぼすべてのsubspecialtyを学ぶことができる数少ない施設です。脳神経外科医として習得すべき脳血管障害分野では脳動脈瘤患者は全国有数の症例があり、また最近注目されているカテーテル手術と開頭クリッピング術どちらも高いレベルで使い分けられる、いわゆるハイブリッド脳神経外科医の養成に努めております。本院では脳動脈瘤だけでなく、頸動脈狭窄症やもやもや病など、年間250件前後の血管障害に対する手術が経験可能です。

本年より脳卒中センターが開設され、神経内科やリハビリテーション科と共同で急性期の脳卒中治療に尽力してゆきます。また国内ではまだまだ整形外科医が手がけることの多い脊椎脊髄疾患も国内有数の症例数が経験可能であり、特に脳神経外科手術の中でも難易度の高い脊髄腫瘍の手術では全国有数の症例が経験できます。また本院では整形外科と脊椎脊髄外来を共同で運営し、極めて良好な協力関係を築いています。

脳腫瘍に関しては難易度の高い稀な小児脳腫瘍も得意とし、小児科と協力しながら難病に取り組むことが可能です。さらに下垂体腫瘍や超神経腫瘍に対しては耳鼻咽喉科と協力して頭蓋低外科センターを運営し、最先端の内視鏡手術も習得可能です。小児部門では脳腫瘍に加え、先天奇形を中心に積極的に治療を行っております。

アメリカのトップ施設同様やる気のある能力主義ですので出身大学の隔たりはまったくありありません。最近ではスポーツのフリーエージェントのように多施設からの途中移籍メンバーも増えています。各subspecialtyに進んでも本学のよき伝統である専門分野を重視しながらもカンファレンスや症例のクロスオーバーにより各部門間の壁を作らない、一体感のある講座ですのでお互いが助け合う雰囲気のある医局です。



海外留学を積極的に支援

これまでも当施設では専門医取得前後に2−3年の海外留学を推奨してきました。なかでも臨床留学の機会の多い施設です。ブルガリア出身の脳神経外科医や外国人研究者も所属しており、論文チェックや英会話を自然に学べる環境を作っています。先輩も米国医師国家試験であるUSMLEを取得しているスタッフが多く、米国やカナダドイツオーストラリアなどで臨床経験が可能です。臨床だけでなく基礎研究での留学ももちろん可能です。

産学連携、医工連携

ドイツシーメンス社をはじめとするさまざまな医療機器企業との共同研究開発が盛んです。また工学系の東京理科大学と包括的連携大学院協定を結んでおり、脳動脈瘤の破裂予測研究など世界トップクラスの医工連携、産学連携研究が可能です。とくにシーメンスとの共同研究開発はアジア圏初の試みであり大学研究棟に専用の血管撮影装置が設置してあり、新しい医療用ソフトウエアの開発など、慈恵でしか経験できない研究活動が可能です。



将来展望

2020年のオリンピック招致が決まり、慈恵医大のある港区虎ノ門新橋地区は大きく変貌してゆきます。マッカーサー道路周辺は東京の新たな心臓部として生まれ変わり、慈恵医大も新外来棟の建設に伴い脳神経領域では脳卒中センターを開設し、海外の患者様を受け入れる国際的に高い水準のmedical centerとして変貌してゆきます。世界を舞台に活躍したい若手脳外科志望の先生にまたとない研修の機会を作ってゆきたいと考えています。

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研修概要

研修目標

基本的に「日本脳神経外科学会専門医制度研修項目と知識習得レベル」に準ずる。

・一般目標
患者の有するさまざまな問題を的確に把握し、患者本意の医療を提供できる診療能力を修得する。病態生理の解明を追求し、診断技術の向上を図り正しい治療技術の修得に努める。日本脳神経外科学会専門医資格認定試験に応募し得る臨床経験を積み、専門的知識と技能を修得する。脳神経外科関連学会ないし研究会等において症例報告、臨床研究、基礎研究等の発表を行ない、その内容を学会誌等に掲載し得る論文にまとめる能力を身につける。

・行動目標
一般目標を達成するための具体的カリキュラムは別に示す。脳神経外科単独ならびに他科と合同で行う研修会、研究会等への積極的参加。地方会、研究会等での症例報告の発表ならびに症例報告論文の作成。救急診療科、神経内科等関連各科への修練を目的とする派遣。臨床研究、基礎研究への積極的参加。

研修期間

初期研修終了後4年間。但し、研修中の大学院、留学等の期間により延長あり。

研修場所

東京慈恵会医科大学附属病院(本院)を中心に他附属病院および関連施設での選択研修があり、地域性を生かした疾患別のトレーニング体制を採用しています。本院では脊髄空洞症の症例数は全国一であり、これからの脳神経外科に必須である脊髄疾患の経験が可能です。また未破裂脳動脈瘤、もやもや病などの脳血管障害も多彩であり2008年度の未破裂脳動脈瘤の新規紹介患者数は400例を超え、特に脳血管内治療は全国有数の症例数です(未破裂脳動脈瘤患者数2003年-2008年累積2000例)。柏病院では救急医療や最新のオープンMRIを用いた脳腫瘍手術、葛飾医療センター、第三病院、富士市立中央病院では地域に密着した脳神経外科全般、厚木市立病院では高度なモニタリングを用いた機能外科手術など後期研修中に脳神経外科の中でも将来subspecialtyの確立に役立つようローテーションできるように心がけています。

臨床コース

最短で専門医取得を目指す。また、これと同時にsubspecialtyとして脳血管内治療専門医や脊椎脊髄外科専門医の取得に向けて、各指導医のもとでの手術症例の経験が可能であり、後期研修後の更なるstep-upのために関連施設以外での国内留学もサポートしています(旭川日赤病院、横浜医療センターなど)。後期研修期間中に研究プロジェクトへの参加することも可能です。


1) 附属病院:附属青戸病院、附属第三病院、 2)関連病院:厚木市立病院、大森赤十字病院選択研修期間中は1施設に12ヶ月間か、あるいは6ヶ月間ずつ2施設での研修。各施設の特色をいかしたプログラムでの研修。

大学院コース

臨床系大学院では臨床に従事しながら単位取得が可能です。

留学コース

当科の最大の特徴は海外留学の希望があれば可能な限りサポートする体制にあります。阿部教授、大井教授、村山教授をはじめ多くの医局員が海外医師免許を取得して臨床研修を実際に行ってきているため海外の提携施設が多数あります。アメリカ合衆国(UCLA,Harvard,Stanfordなど)、カナダ(Toronto)、オーストラリア(Melbourne)などへの2年間の基礎研究留学が原則ですが、USMLEなどの外国人医師免許を取得して臨床フェローシップへの編入も積極的にサポートしています。

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プログラム

担当病棟を後期研修1年目と4年目で管理する。

病棟業務

回診と処置 (各担当病棟の全入院患者の病態把握に努める)
新入院患者の問診、身体所見、神経所見をとる
各種検査所見の収集と解析
主治医との治療方針検討
カルテ記載

手術

原則的に各担当病棟の手術症例に参加する
基本術式の体位を執れるようにすること
閉頭操作の基本習得(縫合)
手術のながれと術中所見の把握に努める
以下の手術で術者を経験する
穿頭術
脳室腹腔短絡術
頭蓋形成術

カンファレンス

早朝カンファレンス(毎週水曜日 午前 7:30-9:00)
新規入院患者のプレゼンテーション術
執刀患者の術前検討と術後報告
JNF (Jikei Neurosurgical Forum:第3水曜日午後6:30-8:30)
附属病院および関連施設の合同カンファレンス(症例検討)
後期研修向けの講義

当直業務

指導医とともに週1回程度の当直
救急患者の対応

学会発表

地方会、研究会での症例報告

論文作成

学会発表内容をまとめた論文の作成

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附属病院および臨床関連施設

附属柏病院
附属第三病院
慈恵医大葛飾医療センター
富士市立中央病院
厚木市立病院
大森赤十字病院
日赤医療センター(脳血管内治療センター)
宇都宮第一病院
佐藤第一病院
UCLA Medical Center
Toronto大
聖マリアンナ医科大学脳神経外科
山口大学大学院医学系研究科脳神経外科
日本赤十字社医療センター脳神経外科
社会医療法人禎心会病院脳神経外科
網走脳神経外科・リハビリテーション病院
秋葉病院脳神経外科
明徳会佐藤第一病院脳神経外科
NTT東日本関東病院脳神経外科
総合新川橋病院脳神経外科
志仁会三島中央病院脳神経外科
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター
東大宮総合病院

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先輩の声

暗いイメージを払拭した医局!

脳神経外科レジデント1年目
蠣崎 昭太

慈恵医大脳神経外科に入局して早くも二か月が経とうとしています。まだまだ脳神経外科の全体像が把握できたわけではありませんが、私の分かる範囲で感じたことや思ったことを記載させていただこうと思います。
脳神経外科は一般的には激務、手術が長い、急患が多いといった、イメージがあると思います。確かに仕事内容は病棟業務、日々刻々と変化する患者さんの状態を把握する、また術前には手術方法や疾患について勉強することに追われ比較的忙しい日々を送っていますが、治療により患者さんの病態が改善し退院していく姿をみると仕事に非常にやりがいを感じることができます。
また脳神経外科はまだまだ未知の領域が多いことも魅力の一つです。脳神経外科の扱う疾患として大きく血管障害、脳腫瘍、外傷、機能等があると思います。先日学会に出席したときに最新の治療について議論がありましたが、パーキンソン病、統合失調症、うつ病などの慢性疾患や精神疾患についても現在研究が進められており、外科的治療の妥当性が検討されています。まだまだ脳は未知な分野であり、脳神経外科が治療に携われる疾患は今後増えることを期待させるものでした。またクリッピング術がメインだった脳動脈瘤の治療法にコイル塞栓術という新しい治療法が加わったように、既存の手術方法が新たな器具や治療方法にとって代わる可能性は十二分にあります。私の大学ではこうした新しい治療方法や器具の開発に力をいれており、こうした取り組みも慈恵医大脳神経外科の医局の最大の魅力ではないかと感じています。

研究と臨床の両立が可能!

脳神経外科レジデント1年目
神林 幸直

私は現在リサーチレジデントという立場で臨床および研究に従事しています。具体的には病棟および手術に従事する週と大学院生として研究に励む週を交互に繰り返すと一風変わった事をしております。この1週間毎というシステムは今年から始まったシステムで、研究を行いながらもその期間レジデントとしての臨床能力ができるだけ遅れない事を目的としています。
私は以前から研究にも力を入れていきたいと思っており、そのような私の要望を聞き入れてくださる当脳神経外科に入局を決めました。私たちの脳神経外科の最大の利点は医局員の要望を講座が最大限考慮してくれるところにあります。私みたいな若輩者が臨床および研究を同時に行っていくのは困難な点が多いのですが、私に一番合うと考えられるシステムを考えていただきました。
研究に関しては結城先生をはじめ諸先輩方に御指導いただきながら行っております。現在週一回リサーチカンファレンスを行っておりますが、それによって研究の方向性を修正できるとともに短期間ごとの目標を設定でき、研究を効率よく行っていけると考えております。
臨床および研究をすることは大変忙しいのは事実ですが、やりがいのある事だと実感しております。

活発で楽しい医局生活!

脳神経外科レジデント1年目
角藤 律

当院の脳神経外科では脳血管障害、脳腫瘍、脊椎疾患、小児の脳神経疾患まで幅広く学ぶことができます。各診療班に数か月ごとに配属されるので、各々の分野の専門の先生から指導を受けることができます。気軽に質問することができますし、手術症例のプレゼンテーションの際にも指導してもらえます。また、興味のある手術があれば、担当の診療班以外の手術に参加することも許可されており、自由度はとても高いです。病棟業務においても、毎日病棟リーダーの医師が決まっており、問題が起きれば相談することができます。
毎週1回カンファレンスがあり、これから手術を行う予定の術前症例と術後症例のプレゼンテーションが行われ、活発な議論が交わされます。CT、MRIや脳血管撮影の所見、術中の動画が提示され、とても勉強になります。
医局の雰囲気はとても和やかで、休憩時間に症例の質問をしたり、冗談を言い合ったりしています。
脳神経外科に興味のある先生方、ぜひ一緒に働きましょう。

留学、研究、手術…、充実した脳神経外科生活!

脳神経外科レジデント2年目
府賀 道康

こんにちは、私は今年でレジデント2年目になりますが、これから当科の臨床、研究、留学についてそれぞれ述べさせていただきます。
まず臨床について、当科には分院も含め厚木や富士等一般病院の関連施設が数多くあります。レジデントの内は、半年〜1年ごとに各関連施設を移動して研鑽を積んでいく事になります。 
施設ごとに疾患頻度が異なるため、様々な施設で学んでいく事で、脳外科領域をほぼ全般的に網羅して経験できることになり、これは他施設に比べると非常に恵まれた環境にあると考えます。
外科的手技に関しては、分院等関連施設においてはレジデントの内からどんどん執刀医として参加する事も可能です。実際に、私は慈恵医大柏病院で昨年1年間に慢性血腫40件以上、その他V-Pシャント術、開頭血腫除去術、頭蓋形成術などそれぞれ10件近く、さらに脳腫瘍や脊椎の手術も簡単なものならば執刀医ないしは第一助手として20件以上させて頂きました。
順調に行けば医師7年目に専門医を取得する事になります。脳外科の専門医試験は非常に難関で合格率も低いと言われていますが、当科では非常に高い合格率にあり、合格へのノウハウも蓄積されており、また諸先輩方も合格へ向けて様々な教育をしてくれます。
研究をしたい人には、血管内の分野を中心に大学院や留学等、様々な要望に応じてくれる環境があります。
専門医取得後は各subspecialityに応じて、臨床、研究問わず2年〜4年程度、国内外問わずその分野で非常に有名な施設への留学も可能です。教授である村山先生がUCLAの教授も兼任している影響もあり、当科では海外留学経験者が非常に多く、留学に興味のある人には門戸が広いと言えます。
以上、当科は臨床・研究さらには留学等様々な希望に柔軟に応えてくれ、自分の可能性を広げる事ができます。
最後に、なにより優しくて親切なスタッフが多い印象があります。みんな教え好きで、こちらの質問以上の内容を喜んで教えてくれます。
何科になるか迷っている方は是非一度見学に、またすでに脳外科に決めていて、どこの施設にするか迷っている方は、入局後いくらでも自身の可能性を広げる事が出来る当科へ来てみて下さい。非常に居心地がいいですよ。

女性医師を支援する充実した環境

脳神経外科レジデント3年目かつ大学院1年目
池村 絢子

脳神経外科では生命に直接関わるダイナミックな診療を日々行っています。真摯に患者さんの生命と向き合っている脳神経外科医の姿に憧れ、私は慈恵医大脳神経外科に入局を決めました。
現在私は、後期研修を行いながら脳神経外科の大学院に進学させて頂いています。大学院では、診療や手術などの日常臨床業務に携わらせて頂きつつ、自分の興味をもった分野で研究活動を行うことが出来ます。慈恵医大脳神経外科は様々な研究プロジェクトがあり、医療機器開発から基礎的な研究まで幅広く選択肢があります。指導熱心な先生方が丁寧に相談に乗って下さり、充実した設備のもと、大変恵まれた環境で学んでいます。論文作成、学術発表についても積極的に指導して頂いており、国内はもちろん海外での学会発表の経験を積んでいく事も出来ます。
また、私は子育てをしながら脳神経外科の医局で働かせて頂いています。当医局の先生方は育児に対し良く理解して下さっており、女性医師にとって非常に働きやすい職場だと思います。家庭と仕事との両立は難しいテーマであり、これを実現させるためには周囲の協力が不可欠だと思います。どちらも諦めることなく育児をしながら臨床、研究とさせて頂ける環境を与えて下さっている医局に、とても感謝しています。
臨床はもちろん、研究に興味のある方、女性で脳神経外科に興味がある方も是非一度慈恵医大脳神経外科に見学にいらして下さい。お待ちしています。

On/Offに関わらず充実した生活です

脳神経外科10年目
西村健吾

2004年横浜市立大学卒業
NTT東日本関東病院で研修後、NTT東日本関東病院脳神経外科、都立墨東病院救急救命センター、都立神経病院脳神経外科、慈恵医大脳神経外科・脳血管内治療部にて修練し、血管障害の他、外傷から腫瘍・脊髄・小児・機能神経外科の分野まで幅広く研鑽してきました。脳神経外科専門医、脳卒中専門医、脳血管内専門医を取得し、現在は、慈恵医大脳神経外科・脳血管内治療部で主に脳血管障害を中心に開頭及び血管内手術を行っています。具体的には、脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術およびコイル塞栓術、脳虚血疾患に対する浅側頭動脈中大脳動脈バイパス術、頸動脈内膜剥離術、頸動脈ステント留置術や機械的血栓除去術、硬膜動静脈瘻・脳動静脈奇形に対する塞栓術や開頭術を行っています。(血管障害以外の分野に関しても、故・永田和哉先生、日本医大脳神経外科森田教授、多くの一流の先生のもとで研鑽をつんできましたので今後field workを広げていこうと考えています。)
私は、2011年から慈恵医大で勤務しておりますが、臨床・研究・教育を含め、非常に充実した環境で仕事をさせて頂いています。研究や海外留学で成功を収めている先生が多く、医局は暖かく、みな人柄がいいです。新しく入ってくる先生には、自分が今までに学んだ知識や経験をshareできればと思っています。
脳神経外科領域は大変繊細な領域です、だからこそ、責任感のある人材を待っています。一緒に仕事に遊びに楽しんでいきましょう。宜しく御願いします。

留学レポート

菅 一成

2007年の12月からUCLA Interventional NeuroradiologyにてResearch fellowとして勤務しており、その研究環境・内容につき簡単にご紹介したいと思います。
我々が使用している実験施設、Rigler Research Centerはデジタルサブトラクションアンギオ装置(DSA)を備えた大型動物用の研究施設で、20人を超える研究者と2人の専任動物技師、並びに専任獣医が共同で実験を行います。現在Prof. Fernando Vinuela並びに結城一郎医師が兼任でディレクターを務めます。 脳動脈瘤治療の歴史を変えたGDCコイルも当施設で1989年に誕生しました。また昨年日本で認可された世界初のBioactive coil、Matrix detachable coilRも村山雄一教授(現慈恵医大血管内治療部教授)らが中心となり、同施設で開発されました。動脈瘤の治療デバイスの他、動静脈奇形に使用される液体塞栓物質Onyx(2009年日本で認可), 脳梗塞患者の血栓摘出術で使用されるMerci device(2010年日本認可の予定)と脳血管内治療を支える多くのDeviceがこのRigler Centerで開発されたという経緯があります。



現在我々のチームで行っている実験は、主に動脈瘤治療のCoil Deviceの開発(Bioengineeringとの共同開発のCoilや企業と提携した次世代のBioactive coil)、脳梗塞治療のためのThrombectomy Deviceの開発、またDSA/ 3テスラMRIを使用したCanine Stroke modelがあります。Labで使用されるDeviceは、臨床使用直前のFDA未認可のデバイスで、動物実験を行う事によりそれらを評価しています。治療開発の先端に参加する事で、どのようにして新しいデバイスが開発されるのか、そのプロセスを学ぶ事ができるのもこの研究施設の特徴といえます。当施設の他に、神経病理を担当するVinters lab、分子生物学的実験を行うWeintraub center、コンピューター・シミュレーションによる流体力学的分析を行うcomputer lab、大型動物用3 Tesla MRI labがあり、お互いに協力しながら共同研究を行っています。
以上簡単にですが、研究の環境・内容をお話させていただきました。この施設、研究分野に興味がある方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂ければと思います。

留学レポート

森 良介

前教授の一言で、慈恵医大の特色「耳鼻咽喉科との合同内視鏡下頭蓋底手術」に従事することになりました。経鼻的ならではの特殊な解剖と特殊な器械からやや敬遠されがちなこの分野。耳鼻咽喉科での1年間の研鑽を積み、内視鏡手技にも慣れました。しかし、いざ下垂体腺腫の手術となると、その手技の難しさに直面し、術後の腫瘍残存も多くありました。そこで感じた「壁」。他の大学はどうやっているのだろう。いや、世界はどうやっているのだろう。それまで留学など考えたこともありませんでしたが、自然と心は外へ向かっていきました。
当時、内視鏡下頭蓋底手術の最先端。それはアメリカPittsburghのA. Kassamです。一方、ヨーロッパでは、イタリアが“brilliant open mind”で頭蓋底手術を成功させ、特にUniversità degli Studi di Napoli Federico IIは1997年にヨーロッパで初めて頭蓋底手術に内視鏡を導入したことで有名でした。頭蓋底work shop参加後、メールで留学許可をもらいました。慈恵医大からは初のイタリア留学。誰からも何の情報もないまま、VISAなどの準備を進めていきました。



イタリアに渡り、当然ぶつかった言葉の壁。個人納税番号、滞在許可証の取得のため税務署や警察署に足を運ぶも、必要書類の不備やコミュニケーションがとれないことから険悪ムードに。それを救ってくれたのは、2歳の末娘と、アジア人の子供を好きなイタリア人の気質。子供を連れて行くだけで空気が和みました。長男・次男はそれぞれ現地の小学校、幼稚園に入学させ(丸投げ)、自分は1日に最大4件ある手術の見学をスタートしました。毎日手術室に足を運び、イタリア語のカルテを辞書で調べ、イタリア語での回診につき、全く理解できない日々。手術の内容だけ理解できる日々が続きました。アパートに帰っては子供の学校の宿題のお手伝い。なんとなくイタリア語との距離感がなくなっていき、今更英語以外の言語を勉強するのも面白く感じていきました。



半年ほどで様々な変化がでてきました。手術室では、そのおおらかな精神でかけてくれた「やってみていいよ」という言葉。ナポリのレジデントですら助手までしかやらせて貰えないにも関わらず、アプローチをやらせて貰える機会に恵まれました。これはアメリカではあり得ない事態でしょう。また、長男・次男のイタリア語力にも明らかな変化が現れました。学校の友達が増え、相手の言っていることが理解できるようになってきました。そうなったらしめたモノ。夏休みには友達の別荘に遊びに行き、家庭料理を振る舞って貰えます。今でも子供たちは、学校の先生や友達とfacetimeで会話を続けています。 細かい手術手技を見続け、学び、今慈恵医大で実践しています。しかし、学べることはこれだけではありません。縄文時代にすでに高度な文明をもっていたイタリア。スローフードを愛するイタリアの食は飽きることはありません。はじめてだとか、言語なんて、関係ありません。自分に必要なこと、やりたいことが見つかったら、まっすぐに進んでみましょう。

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よくある質問

Q.見学はいつでも可能ですか?

A.見学は随時受け付けています。初期臨床研修医だけでなく、今後の進路(サブスペシャリティの選択)をお考え中の先生の見学も受け付けています。もちろん、医学生も歓迎致します。お問い合わせをお待ちしております。お問い合わせはこちら。

Q.出身大学は関係ありますか?

A.出身大学は一切関係ありません。近年、他大学出身者や、他施設での研修経験者の入局が増える傾向にあり、多くの他大学出身の先輩達が在籍しています。

Q.経験症例の偏りはありますか?

A.慈恵医大では、脳血管障害、脳腫瘍、脊椎・脊髄、機能外科、小児脳神経外科全ての分野の手術を行っています。脳神経外科専門医試験に必要となる疾患を全て網羅しており、慈恵医大の研修プログラムのみで専門医試験の受験が可能です。

Q.専門医試験受験までの期間は、どのような施設で研修を行いますか?

A.後期レジデントは附属病院(本院)での研修の他に、慈恵医大分院(第三病院、葛飾医療センター、柏病院)、または市中病院(厚木市立病院、富士市立病院、大森日赤病院、日赤医療センターなど)などの関連施設で研修を行います。専門医取得前に大学病院、市中病院ともに臨床経験を積むことが出来ます。

Q.専門医取得後はどのような専門領域に進むのですか?

A.慈恵医大には脳血管内治療、脳腫瘍、脊椎・脊髄外科、機能外科、小児脳神経外科の各分野にエキスパートがおり、好きな分野を選んで専門領域として深めていくことが出来ます。また、各分野で研究や医療機器開発などの活動も活発に行っており、学術的な経験を積むことも出来ます。

Q.レジデントでも学会および論文発表は出来ますか?

A.入局後は脳神経外科学会地方会、総会を始め、各関連学会での学会発表が経験出来ます。また、当医局では英語論文指導のための外国人研究員も所属しており、全くの初心者でも、丁寧に論文を作成する指導体制が整っております。

Q.海外留学へ行くことは可能ですか?

A.慈恵医大脳神経外科では、多くの留学経験者やUSMLE取得者がおり、身近な先輩方からいつでも海外での経験を聞く事が出来ます。UCLA、マイアミ大学、トロント大学などに留学生を送っている実績があります。

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