最新のイメージング技術を擁するハイブリッド手術室を世界に先駆けて開発し、脳、脊髄の病気をからだに優しい低侵襲治療で治すことを心がけております。ハイブリッド手術室は3室備えており、脳腫瘍に対する開頭手術、脳血管障害に対する血管内治療、脊椎脊髄疾患に対する手術などを同時に行うこともできます。くも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤や脳卒中に対するカテーテル手術や、キアリ奇形や脊髄空洞症、脊髄腫瘍などの難治性脊髄疾患に対する手術に関しては、世界有数の治療実績がございます。また悪性脳腫瘍に対しては化学療法や放射線治療、免疫治療などを組み合わせた包括的治療を行い、下垂体腺腫に対する内視鏡手術や複雑な頭蓋底腫瘍に対する開頭手術も、高度な技術によって安全に治療を行うことを心がけております。さらには小児特有の脳神経疾患に対しても、小児母子センターとして総合的な治療を行なっております。

常に複数の医師が外来診療を行なっており、脳血管障害や悪性脳腫瘍、頭蓋低腫瘍、脊椎脊髄疾患、脊髄空洞症、てんかんなど、それぞれの専門外来を行なっております。また専門医が不在の日でも、一般外来担当医が適切な診察や検査を行い、必要に応じて専門外来にご案内させていただきます。

2003年に脳血管内治療部を併設し、未破裂脳動脈瘤などの脳血管障害に対するカテーテル治療を本邦で先駆けて開始いたしました。以来、世界でも有数の治療実績を有しております。もちろん開頭手術が適する患者さんに対しても、ハイブリッド手術室を用いて安全な治療を行っております。また脳神経内科と協力して脳卒中センターを開設し、急性期脳梗塞に対する緊急カテーテル治療や、脳卒中に対する適切な内科的治療も行なっております。

整形外科と協力して脊椎・脊髄センターを開設し、あらゆる脊椎脊髄疾患に対応しております。キアリ奇形や脊髄空洞症、脊髄腫瘍などの難治性脊髄疾患に対しては世界でも有数の手術件数がございます。また脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの変性疾患や、側弯症などに対しても最新のナビゲーションと透視装置を備えたハイブリッド手術室で、安全な手術を行なっております。さらには稀な脊髄血管障害に対しては脳血管内治療部と合同で治療を行なっております。

小児科や産婦人科、小児外科、小児泌尿器科、整形外科、専任の看護師やコメディカルと協力し、母子医療センターとして総合的なチーム医療を行なっております。先天奇形や水頭症、脳血管障害、脳腫瘍、脊椎脊髄疾患などの様々な小児脳神経疾患に対して、最適な治療を行えるように努めております。また、頭蓋変形に対する矯正ヘルメット外来も行なっております。